「NVIDIA株を買いたいけれど、どうやって買えばいいの?」──そんな疑問を持つ方は多いでしょう。特に日本から米国株へ投資する場合、為替や税金、取引時間など、知っておくべき注意点がいくつもあります。本記事では、2025年時点の最新制度に基づき、NVIDIA(ティッカー:NVDA)株の買い方を初心者にもわかりやすく解説します。さらに、筆者の実体験を交えながら、投資家として押さえておくべきリスクとチャンスを整理しました。
用語の意味と基本解説|NASDAQ上場の「NVDA」とは
NVIDIA(エヌビディア)は、米ナスダック市場に上場するAI半導体メーカーで、ティッカーシンボルは「NVDA」。公式IRサイトでも「NASDAQ: NVDA」と明記されています。これは現物株でありADRではないため、一般的な米国株と同様に国内証券会社の外国株口座から購入可能です。
米国市場の取引時間は、現地時間で9:30〜16:00(日本時間では23:30〜翌6:00頃)。また、時間外取引も可能ですが、板が薄いため指値注文が推奨されます。2024年6月には1株を10株に分割する「10分割」が実施され、投資単位が小さくなりました。分割後の配当は1株あたり0.01ドル(四半期ごと)です。
私は実際にSBI証券を使って購入していますが、為替や手数料を考慮しても、米国株投資の中ではNVIDIAは最も人気が高く、取引しやすい銘柄の一つです。
登場の経緯と背景|AIブームと個人投資家のアクセス拡大
NVIDIAは1993年に創業し、GPUを武器にAI市場を牽引してきました。2024年5月発表の第1四半期決算では売上260億ドルを記録し、そのうち約226億ドルがデータセンター事業からの収益でした(出典:NVIDIA IR)。
同時に発表された株式分割は、NVIDIA株の価格が高騰し個人投資家には買いにくくなったことを受け、アクセス性を高める狙いがありました。この施策により、1株あたりの価格が実質10分の1となり、NISAなどでも購入しやすくなっています。
ただし、分割は企業価値を変えるものではありません。私はむしろ、分割を「投資家層拡大の戦略」と見るべきだと感じます。
最新の活用事例と成長ドライバー
今やNVIDIAの主戦場はゲーミングではなく、データセンターとAIです。生成AIやHPC(高性能計算)に向けたGPU需要が急増しており、ChatGPTや自動運転、医療AIなどの分野でも活用が進んでいます。
特に「Blackwellチップ」の登場により、AI処理能力は飛躍的に向上しました。こうした技術革新が、同社の収益性と株価上昇を支えています。
投資家として注目すべきは、NVIDIAが単なるハードウェア企業ではなく、ソフトウェア(CUDAやNIM)による収益拡大も進めている点です。詳しくは関連記事「CUDAとは?NVIDIAのAI戦略の核」で解説しています。
ライバル比較と取引条件の違い
項目 | NVIDIA | AMD | Intel |
---|---|---|---|
市場 | NASDAQ | NASDAQ | NASDAQ |
主要製品 | GPU・AIチップ | CPU・GPU | CPU・AIアクセラレータ |
投資家人気 | ◎ 非常に高い | ○ 安定 | △ 改善途上 |
取引手数料 | 0.495%(上限22ドル) | 同左 | 同左 |
主要証券会社(SBI・楽天・マネックス)はいずれも同水準の手数料体系です。円貨決済・ドル決済のどちらも選択でき、定期買付も可能。私は楽天証券の「為替手数料0銭キャンペーン」を利用し、コストを抑えています。
比較すると、NVIDIAは株価のボラティリティは高いものの、流動性と成長性で圧倒的な優位を持っています。詳しくは「エヌビディア vs AMD|GPU戦争の行方と株価比較」も参考にしてください。
日本からの投資手順と注意点(NISA対応)
- ① 口座開設:SBI証券・楽天証券などで外国株取引口座を開設。
- ② W-8BEN提出:米国との租税条約で配当の源泉税が10%に軽減。
- ③ 為替・資金移動:円→ドルまたは円建て決済を選択。
- ④ 取引:米国市場開場時に指値で発注。
- ⑤ 配当・税金:NISAでは日本側非課税だが、米10%は課税。
- ⑥ 積立活用:各社で毎週・毎月の自動買付が可能。
私は「新NISA(2024年開始)」を活用し、長期積立でNVDA株を購入しています。為替や税制面での複雑さはありますが、長期的な視点で見ると円安ヘッジにもなり得ると感じます。
参考:金融庁NISA特設ページ、NVIDIA公式IR、NASDAQ銘柄ページ
今後の見通しと投資家のスタンス
NASDAQは2026年後半に向けて24時間化を計画中(2025年3月発表、出典:Reuters)。取引機会の拡大が見込まれる一方で、ボラティリティも増すでしょう。
今後の焦点は、AI需要の継続性とサプライチェーンの安定化です。私は短期の価格変動よりも、AI市場全体の拡大に連動する長期保有戦略が有効と考えています。詳しい分析は「NVIDIA株価分析2025|今後の見通しと投資判断」で解説しています。
また、過去の株価推移を学ぶには「エヌビディア株価の成長曲線」も参考になるでしょう。過去25年の上昇率を知ると、長期投資の意義がより明確になります。
まとめ|AI時代の主役へ投資する最前線
NVIDIA株は、AI時代の中心企業に直接投資できる貴重な手段です。為替・税金・取引時間など注意点はありますが、それを上回る成長ポテンシャルがあります。私は今後も、NVIDIAを「AIインフラのコア資産」として長期的に積み立てていく方針です。
FAQ|よくある質問
日本からNVIDIA株を買うには何が必要?
結論:外国株口座とマイナンバーがあればOKです。理由は、国内ネット証券(SBI・楽天・マネックス)がすべて米国株取引に対応しているためです。例として、SBI証券ではW-8BENをオンライン提出するだけで米国株を購入できます。まとめると、口座開設→W-8BEN提出→入金→取引の流れです。
NISA口座でもNVIDIA株を買える?
はい、可能です。理由は、2024年1月から始まった新NISA制度が米国株に対応しているためです。たとえば、NVDA株をNISAの成長投資枠で購入すれば、売却益・配当の国内課税が免除されます。ただし、米国源泉税10%は控除されない点に注意が必要です。
為替や手数料で損をしないコツは?
ポイントは、円建て決済を活用することと、定期買付で為替分散を行うことです。楽天証券では為替手数料0銭キャンペーンが実施されており、手数料を抑えやすいです。毎月定額で積み立てれば、円安局面でも平均購入単価を下げられます。