「投資を始めたいけれど、難しそうで一歩が踏み出せない…」そんな方は多いですよね。
でも、実は少しの知識と準備で、誰でも安心して始められます。この記事では、NISAや投資信託を活用して「失敗しない」ための5つのポイントを、初心者向けにわかりやすく解説します。
投資信託・NISAで失敗しないための5つのポイント
1. 制度の基本を理解しよう(NISA/つみたてNISA/新NISA)
まず押さえたいのは、税制優遇制度であるNISA(少額投資非課税制度)の仕組みです。
通常、投資の利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを使えば非課税で運用できます。
2024年から始まった「新NISA」では、年間投資上限が360万円に拡大され、非課税期間も無期限になりました(金融庁)。
| 制度名 | 年間投資上限 | 非課税期間 | 対象商品 |
|---|---|---|---|
| つみたてNISA | 120万円 | 無期限 | 長期・積立・分散向け投信 |
| 成長投資枠 | 240万円 | 無期限 | 上場株式・ETF・一部投信 |
また、証券会社によって使いやすさや取扱商品が異なります。国内大手では、楽天証券、SBI証券、マネックス証券などが人気です。
それぞれのポイント還元や積立機能を比較し、自分に合った口座を選びましょう。
2. 人気のインデックス投資信託3本を比較しよう
初心者におすすめなのは、低コストで分散投資できるインデックス型投資信託です。
とくに人気が高いのが以下の3本です(2025年10月時点、モーニングスターより)。
| ファンド名 | 信託報酬(税込) | 主な投資先 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | 世界47か国 | 1本で全世界に分散 |
| eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.093% | 米国主要500社 | 成長性の高い米国市場 |
| eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.154% | 株式・債券・REIT | 安定重視の分散型 |
この3本はすべて新NISAのつみたて枠対象です。
「どれを選べばいいか迷う…」という場合は、まず全世界型から始めると失敗が少なく、バランスよく投資できます。
3. 証券会社を比較して自分に合う口座を選ぼう
投資信託を購入するには、証券会社の口座開設が必要です。各社には特徴があり、初心者の使いやすさも異なります。
| 証券会社名 | 特徴 | ポイント制度 | おすすめタイプ |
|---|---|---|---|
| 楽天証券 | 100円から積立可能、アプリが使いやすい | 楽天ポイント還元 | ポイント活用派 |
| SBI証券 | 投信積立・リバランス機能が充実 | Tポイント・Vポイント対応 | 低コスト重視派 |
| マネックス証券 | 初心者向け画面と解説動画が豊富 | マネックスポイント | 学びながら投資したい人 |
初心者は、まず「スマホで操作しやすいか」「少額から積立できるか」を重視しましょう。
詳しい比較は 楽天証券とSBI証券でNISA口座を作るならどっち? でも解説しています。
4. 将来の資産をイメージしてみよう(シミュレーション)
「月いくら積み立てればどのくらい増えるの?」という疑問に答えるため、年利5〜10%で運用した場合のシミュレーションを見てみましょう。
| 毎月の積立額 | 10年(年利5%) | 20年(年利7%) | 30年(年利10%) |
|---|---|---|---|
| 1万円 | 約155万円 | 約504万円 | 約1,166万円 |
| 3万円 | 約465万円 | 約1,512万円 | 約3,498万円 |
| 5万円 | 約775万円 | 約2,520万円 | 約5,830万円 |
同じ期間、銀行預金(年利0.01%)ではほとんど増えません。
「時間を味方にする」ことが、長期投資の最大の武器です。詳しくは 20代から始める投資信託|NISAで60歳いくら? も参考にどうぞ。
5. メリット・デメリット・リスクを正しく理解しよう
NISAや投資信託には多くのメリットがあります。
たとえば「非課税」「複利」「分散」「低コスト」。
しかし同時に、為替変動や市場リスク、信託報酬などのデメリットも存在します。
| 項目 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 税制面 | 利益が非課税 | 損益通算ができない |
| 運用方法 | 自動積立で手間が少ない | 短期売買には不向き |
| コスト | 低コストで長期運用可能 | 信託報酬が高いと利回り低下 |
投資で失敗しないコツは、「焦らず・続ける」ことです。
どんな相場でも、長期・積立・分散を守れば成果は着実に積み上がります。
詳しい考え方は 「投資って怖くない?」初心者の不安をゼロにする完全ガイド もご覧ください。
まとめ:安心して資産形成を始める第一歩を
投資は「怖いもの」ではなく、「未来をつくるもの」です。
NISAを活用すれば、税金を抑えながら長期的に資産を増やすことができます。
この記事をきっかけに、まずは口座開設から始めてみましょう。
初心者の方は NISAを始めるには証券口座が必要?初心者向けステップ解説 もチェックしてください。
よくある質問(FAQ)
NISA口座がないと投資信託は買えませんか?
通常の課税口座でも購入できますが、NISAを使うと利益が非課税になります。投資を始めるならNISA口座を開設する方が断然お得です。
投資信託とは何ですか?
投資家から集めたお金を専門家が運用し、その成果を分配する仕組みです。少額から始められ、分散投資が簡単にできます。
NISAはだれでも使えますか?
日本に住む18歳以上の方なら利用できます。口座は1人1つまでで、金融機関の変更も可能です。