「NISAを始めたいけど、楽天証券とSBI証券どっちがいいの?」。
そんな疑問を持つ初心者の方へ、手数料・ポイント還元・使いやすさをやさしく比較します。
結論から言うと、どちらも手数料無料で優秀ですが、「ポイント重視なら楽天証券」「取扱数と機能重視ならSBI証券」です。
制度・仕組みの基本を理解する
NISA(ニーサ)は「少額投資非課税制度」のことです。
通常は投資で得た利益に約20%の税金がかかりますが、NISAを使うと非課税で運用できます。
2024年からは「新NISA」となり、つみたて投資枠(年120万円)と成長投資枠(年240万円)の2つが併用可能になりました。
非課税保有限度額は最大1,800万円、非課税期間は無期限です。
対象商品は、つみたて枠では金融庁が認めた「長期・分散・低コスト」の投資信託のみ。
成長枠では国内株式やETFなども購入可能です。制度の詳細は
金融庁公式サイトで確認できます。
初心者におすすめ!人気インデックス投信3本の比較
多くのNISA利用者が選ぶのが「eMAXIS Slim」シリーズです。
低コストで長期運用に最適。2025年も人気上位を独占しています。
ファンド名 | 信託報酬(税込) | リターン(1年) | 特徴 |
---|---|---|---|
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | 0.05775% | +22.1% | 世界中の約50か国・3000銘柄に分散。人気No.1。 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | +28% | 米国大企業500社に集中投資。長期リターンが高い。 |
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | 0.143% | +10% | 株式・債券・REITに均等分散。安定志向向け。 |
データ出典:三菱UFJアセットマネジメント/モーニングスター(2025年10月時点)
より詳しくは モーニングスター公式サイト を参照ください。
楽天証券 vs SBI証券:NISA口座の比較
どちらもNISA口座の手数料は無料。違いはポイント制度やアプリ機能にあります。
項目 | 楽天証券 | SBI証券 |
---|---|---|
株式・投信の手数料 | 無料(NISA口座内) | 無料(恒久化) |
クレカ積立 | 最大1.0%楽天ポイント | 最大0.5〜1.0%Vポイント |
積立頻度 | 毎日/毎月 | 毎日/毎週/毎月 |
投信取扱本数 | 約1,000本 | 約2,800本 |
スマホアプリ | 使いやすい・初心者向け | 高機能・分析ツール豊富 |
どちらも魅力的ですが、ポイントを重視するなら楽天証券、豊富な銘柄と情報量で選ぶならSBI証券が向いています。
両社のNISAページは下記公式サイトで確認できます:
楽天証券公式 /
SBI証券公式
積立シミュレーションで未来をイメージしよう
月々の積立でも、長期運用なら大きな差が出ます。以下は複利で増える資産の例です(年利5〜10%)。
月額積立 | 年利5% | 年利7% | 年利10% |
---|---|---|---|
1万円×20年 | 約436万円 | 約583万円 | 約852万円 |
3万円×20年 | 約1,308万円 | 約1,749万円 | 約2,557万円 |
5万円×30年 | 約3,093万円 | 約5,158万円 | 約9,411万円 |
一方、同額を年0.01%の定期預金に預けても、20年後の利息はほぼゼロ。
「時間を味方にする」ことが投資成功のカギです。
詳しい複利の仕組みは
20代から始める投資信託|NISAで60歳いくら? をご覧ください。
リスクと注意点を知っておこう
NISA投資にもリスクはあります。
代表的なのは「元本割れ」「為替変動」「信託報酬のコスト」「短期解約リスク」などです。
ただし、長期・分散・積立を守ることで、リスクは時間とともに平準化されます。
特定のテーマ株や短期売買を避け、長期目線で運用することが大切です。
NISAの仕組みを詳しく知りたい方は
【新NISA対応】つみたて・成長投資枠の違いと使い方 もおすすめです。
2025年の投資トレンドと市場動向
2025年はインデックス投資が引き続き主流です。
特にeMAXIS Slimシリーズは、純資産総額7兆円を突破し、NISA人気の中心にあります。
S&P500は年初来+18%、MSCI全世界株指数は+14%と好調。
金利変動が落ち着き、「オルカン」や「S&P500」などの低コスト投信が安定成長を続けています。
詳細は
モーニングスター投信ランキング や
Bloomberg市場動向 もチェックしてみましょう。
まとめ:結局どちらを選ぶべき?
楽天証券もSBI証券もNISAに最適な選択肢です。
迷ったら次の基準で選びましょう。
- 楽天証券:ポイント投資でお得に始めたい人
- SBI証券:商品数・情報量・機能性を重視する人
まずは少額から始めて、毎月の積立を続けることが何より大切です。
投資信託の仕組みは
投資信託とNISAの違いを解説|初心者でもわかる始め方 で学べます。
また、「投資って怖くない?」と思う方は
初心者の不安をゼロにする完全ガイド もチェックしてください。
※本記事は情報提供を目的としたものであり、特定商品の勧誘を目的としたものではありません。
よくある質問(FAQ)
NISA口座を持っていないと投資信託は買えませんか?
いいえ。通常の証券口座でも買えますが、利益に約20%の税金がかかります。NISA口座を使えば非課税で運用できます。
楽天証券とSBI証券のどちらが初心者向きですか?
ポイントを使って投資を始めたい人は楽天証券、銘柄の多さと機能性で選ぶならSBI証券が向いています。
NISAは途中でやめても大丈夫ですか?
いつでも解約できます。ただし、売却後の非課税枠は再利用できません。長期での積立継続がおすすめです。